春の予感

caph7772005-02-26

2月も後3日、日に日に春がやってきます。
近所の畑一面に、まだ、背丈の低い少年のような菜の花が、さわやかな黄色い花を咲かせていました。
冷たい北風に吹かれても、みんなで寄り添い励まし合って、青い空に向かって小さな花をたくさん咲かせています。
目の前に広がるこの空間だけは、とても暖かい特別な場所であるかのように、錯覚してしまいそうです。
地面にしっかりと根をはり、日に日に成長していくこの花も、やがて多くの種を実らせ、その役目を終え、再び大地に帰って行くのだろう。
そんな思いが駆けめぐり、ふと、我に返ると、ワタシにはどんな役目があるのだろうか。何を残せるのだろうか。など、悩ましい重苦しい感情が、冷たい北風とともに、心の中から湧き上がってくるのでした。

菜の花は、何を考えているんだろう。
何も考えてなんかいない。
ただ、ただ、一生懸命生きているだけなんだ。
一人で自問自答して、勝手に納得しているワタシは、そんな菜の花に、癒され、励まされ、考えさせられたのでした。