情熱

熱い人にふれると、ワタシも熱くなる。
情熱の伝染だ。
ワタシの中に眠っていた熱い気持ちが揺さぶり起こされる。
静かに灯った炎が、徐々に威力を増して力が湧いてくる。
 
優しい人にふれると、ワタシも安らぐ。
優しさの伝染だ。
ワタシの中の優しさが、ふんわりとワタシを包み込み
暖かいぬくもりの世界に迷い込む。
 
ふと、我に返ると、現実がのしかかる。
今にも、ワタシを押しつぶさんとするかのような重い現実がのしかかる。
 
微かに灯った、行き先の僅かな光を目指し、重い現実を一つずつふりほどくように、ゆっくりと前に進もうとするこの力こそ、ワタシを動かす力の源に違いない。